本当の自分との向き合い方って?4265kmのロングトレイルを終えて静かに語ること

こんにちは、ライターのわたです。先日、「SELF GROWING 〜自分と向き合い、自分を創る〜」という旅大学に参加しました。
 

「SELF GROWING」というシリーズで始まったこちらのイベントですが、記念すべき第一回目のテーマは「本当の自分との向き合い方」。ゲストは20代で世界一周とロングトレイル(3000km以上を2度も)に挑戦した方でした。
 

国内外含めて長い旅を経験した人であれば、今までにさまざまな経験をしてそうだなと思ったので、何かヒントを得られればと思い参加することに。こちらのイベントの感想と気付きを皆さんにもシェアできたらと思います。
 

❏旅大学はまず参加者同士のアイスブレイクから始まる



今回の参加者は総勢40人程。平日の夜にも関わらず、多くの方が参加していました。
 

まずは、各テーブルに分かれて一人2分程度で自己紹介。ぼくが座っていたテーブルは偶然にも全員社会人で、全体的にも社会人の比率が多かったです。


参加者の方とは直近の旅の話やこれからする旅の話で盛り上がり、皆さんアクティブな印象を受けました。参加者に共通していたのは、やはり旅好きな人が多かったことですが、今回のテーマ的にいつもの旅大学より大人な人が多かったように思います。
 

ゲストの清田さんって?


今回のゲストの清田さんは、会社員を辞めた後に日本一周、ワーホリ、世界一周を経験し、その後にロングトレイルに挑戦したかなりアクティブな方です。

旅大学のイベント告知ページから引用すると、

1989年大阪府生まれ、学生時代サッカーに明け暮れる。関西大学商学部卒業、就職した会社を9ヶ月で退職。2013年より自転車日本一周、2014年〜オーストラリアワーキングホリデイ、2015年〜世界一周と国内外を旅し、アメリカのロングトレイルと出会う。
2017年Pacific Crest Trail 4265km、2018年Appalachian Trail 3500kmを踏破し、今年2019年Continental Divide Trail5000kmに挑む。

会社を辞めて旅に出る行動力がすごいと思いましたが、そこで終わらずさらにロングトレイルに挑戦しているところがさらに素晴らしいなと思いました。
 

「自分のやりたいことをやる」って言葉で言うのは簡単ですが、清田さんのように実際に行動に移せる人って数多くないと思うので。
 

❏ロングトレイルは壮絶な旅路



「ロングトレイル」という言葉を初めて聞く方もいると思いますが、登山道や林道、ハイキング道などの長い道を途中で泊まりつつ、その土地の自然や文化に触れながら、ゴールを目指す旅です。
 

清田さんの初めのロングトレイルは、カリフォルニアからオレゴン、ワシントンを歩いたそうです。どれくらいの距離なのか想像つきにくいと思いますが、カルフォルニアだけで日本より面接が大きいようなので、相当キツイ旅路だったと思います。
 

トレイル中に50ℓのバックパックを使い、荷物が重くなると歩きにくくなるので、食料はあまり持たずに計算しながら最低限の食料を持っていたそうです。
 

というのも、日によっては1日に40キロの道のりを歩くこともあり、時には、雪目になったり、間違えて虫を食べてしまったり、トレイル中にハイカーの死に目にあったりと、「正直トレイルの95%はきつかった」と言葉が印象的でした。
 

「いざトレイルが終わってみたら、まるで卒業みたいな感覚であっという間だった」と話していて、トレイルをする前より自然のことを考えるようになったそうです。
 

❏清田さんから参加者へ向けた3つのメッセージとは?



ロングトレイルの体験から学んだ3つのメッセージをご紹介します。
 

1、人生をシンプルに。
毎日何かあるし、仕事や食事の用意、人と会うことなど、結局は全て自分で決めてること。その選択の根源は、「自分がしたいか、したくないか」の二択しかない。


生きていれば人生色々あるけど、何かを選択する時に大切なのは「自分がしたいかしたくないか 」という気持ち。
 

2、「当たり前」という幸せ。
旅やトレイル中に不便を体験し、違う環境に身を置いたことで、今の環境のありがたみがよく分かるようになった。


例えば、「布団があること」、「湯船に浸かれること」、「電車に乗れること」、「屋根があること」、「寝返りがうてること」などにも感謝ができるようになった。


でも、旅中は当たり前のことが当たり前ではなかった。旅やロングトレイルをする前より、幸せの基準が下がった。もしかしたら、多くの人があまり幸せだと感じてないと思うかもしれないけど、それは違うかもしれない。


みんなすでに幸せを持ってるけど、自分にないものを掴みに行こうとするから幸せに感じてないだけ。日々生活していると、それが当たり前過ぎてただそれに気付けてないだけかもしれない。


3、今を楽しむ。
「今この瞬間を楽しむ」というのは、人生の一つのキーワード。


もちろん生きていれば楽しくないこともあるが、その中でいかに楽しさ見出せるのかがポイント。そうすれば、全ての嫌なことや辛いことも軽減される。


結局、楽しいことを突き進んでいけば、「好きなことをして生きていくこと」や「自分と向き合うこと」にも繋がっていくだろう。そのためにも、自分が心の底から楽しいと思うことをやることが大切。
 

❏参加者から寄せられた2つの質問



たくさんの質問が出ましたが、参加者から寄せられた2つの質問に対する清田さんの考えをご紹介します。

1、自分自信をもっと知るために必要なことは何か?
何もしない時にやりたいことが出てくる。何もしないと次第にやりたいことが出てくる。
 

ぼくらの周りには誘惑がたくさんある。例えば、スマホやテレビ、SNSなどたくさんのものや情報で溢れかえっている。便利な反面、何が大切なのか見失ってる可能性があるかもしれない。


だから、何もしない時間を意図的に作ってみるといい。何もしない時に出てきたものが、"本当にやりたいことなのかもしれない"。
 

あえて何もしないことが大切。ロングトレイル中にふとやりたいことが出てきた時に、それを都度メモしていた。
 

2、やりたいことと同時に経済的な側面についてどう考えているか?
清田さんがトレイル中に出会った、ある日本人男性から言われた言葉が印象に残っていると話されてました。それは、「人は絶対に死ぬ。いつ死ぬつもりで生きてるのか?」と。
 

あと70年生きれる保証もない。結婚できる保証もないし、いつ結婚するのか?誰とするかも分からない。でも、生まれて死ぬことだけは決まってる。


分からない未来を心配しても仕方ない。今の時間を楽しめず、今を楽しめない人生は面白くない。もちろん経済面も大切。でも、心配しすぎても意味がない。やりたいと思ったことをやるようにしている。
 

お金はあまり気にしてない。もし、何かモヤモヤしてるものがあるなら解決した方がいい。何かやりたいことがあるのに、挑戦しないのはもったいない。今回のイベントに参加し、清田さんの話していた内容にとても共感しました。何より"自分の意思で生きる”という感じが伝わってきて、人生が楽しそうだなと思いました。


 

そして、清田さんの話を聞きぼくが一番大切だと思ったのは、「何かやりたいことがあるのに、気持ちを押し殺して挑戦しないのはもったいない」ということです。


実は、ぼくは今年フィリピン留学からの世界一周に行くのですが、以前まで帰国後の仕事やキャリアのことを考えて躊躇していました。


もちろん今でも不安が全くないのかと言えば嘘になりますが、清田さんも話していたように「先のことを気に過ぎても仕方ない」と思ってます。ぼくら人間はいつか必ず死ぬわけですから、その時に「あれやっておけばよかったな」と思って死ぬのは、死ぬ時に後悔が残りそうですよね。

 

今回のテーマは「本当の自分との向き合い方」でしたが、まさに自分と向き合うためには、

· 何もしない時間を意図的に作る
· その時に出てきた"本当にやりたいこと"を行動に移す
· この2つを繰り返していく


ことが大切なんじゃないかと思います。
 

この記事を読まれている方の中には、今の仕事や生き方にモヤモヤして悩んでいる方もいるかもしれません。今回のイベントは第一回ということで今後も続編がやる予定なので、今後の生き方に悩んでる方にはぴったりかもしれません。


興味がある方は是非足を運んでみてくださいね!

 

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TABIPPO/旅大学が作っている、旅が好きな人たちが集まる場です。ゲストの方の旅の気づきから、色々な講座を開催してます。講師から何かを学ぶ事もありますし、参加者同士でも気づきをシェアする事もします。


大切にしている事は「コミュニティ」です。一方的に聞いている講義ではなく、皆さんと一緒に作り上げる空間を目指しております。ゲストの距離も近く、お客さん同士の距離も近くなるように設計しております。


初めて参加する方も、8割位なので気軽にお越し下さい。その日だけのイベントではなく、その後も続くコミュニティとなるようにしていこうと思っております。
 

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