中 美砂希

「食」で目指す世界平和?旅するシェフが語った料理に秘められた想いとは|旅大学イベントレポート

 

こんにちは!普段はTABIPPOの書籍制作を担当しているちゅうやんです。

先日、日本で一番本が売れている「紀伊國屋書店新宿本店」にて旅大学を開催したので、その時のお話を少し。

 

 

今、もっとも注目されているレシピ本!

さて、現在紀伊國屋書店新宿本店にて、「世界の色と旅のフェア」を開催中というご縁もあり、このようなイベントの機会をいただきました。旅好きの皆さんは、海外の食事を目当てに旅に出る方もいるのではないでしょうか。

帰国してからあの国のあの料理、また食べたいんだよなぁ…と思ったことがある人も多いはず。そんな方にオススメの本がこちら。

「全196ヵ国 おうちで作れる世界のレシピ」

書店で見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。なんと、世界中の料理が家で作れてしまうんです。

え?なんか難しそう?変わった調味料が必要そう?いえいえ。それがスーパーに売ってる食材で簡単にできちゃうんですよ!

出版業界でも、「クラウドファンディングで成功したレシピ本」、「料理レシピ本大賞2018」において【料理部門】の「特別選考委員賞」(本屋大賞のレシピ本版!)を受賞したりと、今話題沸騰中の本なのです。

 

フレンチのシェフだった本山さんを変えたきっかけは?

今回はそんな話題の本の著者本山さんと、本を出版したライツ社の大塚編集長、そして食べるの大好きな私の3人でのトークイベントでした。

初めてお会いした本山さんは、表情や話し方から優しさが溢れ出ていました。(仲居時代に出会った調理職の人に、こんな穏やかな人はいなかったぞ!)

フレンチのシェフ時代に訪れたインドの国。そこで様々なスパイスに秘められた魅力にとりつかれて帰国後は世界の料理作りに目覚めてしまい退職。

それからは世界30ヵ国を周り現地でその国の料理を教わりながら「旅するシェフ」へ。そこで出会った人に教えてもらったり、日本に住んでる外国人の方から教わったりされたそうです。

 
 
 

レシピを習得するまでには紆余曲折あったそうで、海外でいきなり「レシピを教えて!」と言っても、さすがにすぐには教えてくれません。現地の言葉を覚えて市場の人と会話をする。そこから会話が弾んで「うちにおいでよ」と招待されて教えてもらうことが多かったとか。

 
 
 

やはりその土地に行ったらその場所の言葉で会話をするのが、現地の人と仲良くなる一歩ですよね。私も「こんにちは、ありがとう、美味しい!トイレはどこですか?」は最低限覚えるようにしていました。それだけでも現地の人の反応が全然ちがう!

 
 

一番思い出深い料理は?

スペインの宿に着いた時、30分ぐらい言葉が通じずに苦労していた本山さん。到着時間も夜遅く、お腹をすかせてやっと辿り着いたレストランでは、入ろうとした瞬間に電気が消えてしまう漫画のようなハプニング。

お店の人がタイミングよく出てきて、言葉がわからないながらにジェスチャーで状況を説明すると、女性がレストランの中に入れてくれたとか。

言葉が通じない異国の国で、閉店したのに料理を作ってもらえた。そんな人の優しさに触れて、さらに暖かいスープが心にも沁みて涙が溢れ出して忘れない料理になったとか…。

 
 
 

その時に飲んだのがこの「アホスープ」。名前のインパクトが強いですが「アホ」はスペイン語でニンニクの意味だそうです。ニンンクとトマト、卵が入ったスープ。これからの寒い季節にぴったりに違いない。

旅に出ると人の優しさって本当にしみるんですよね。私も、何度も何度も助けられました。メキシコのローカルバスに乗った時、「私次で降りるけど、この子●●駅で降りるから、着いたら教えてあげてね!」(多分そんなことを伝えてくれてた)と、隣に座ったおばあちゃんが呼びかけてくれた時は泣きそうだったな。

世界は自分が思ったよりも優しかった。優しくされると弱くなっちゃうんですよね、人間。そしてそんな経験をすると次からは自分が優しくなることができる。そんなことにも気づかせてくれる、旅。

 
 

食を通して伝えたい想いとは

独立後、念願の世界の料理を食べることができるレストラン「パレルモ」を神戸市にオープンされました。しかし、料理の話になると熱くなってしまう本山さん。お客さんにドン引きされることもあったとか…!?

関西の人だけでなく、全国の人にももっと自分の想いを伝えたい。そんなことからお店を閉めてレトルト販売のみに方向転換。

 
 
 
 

本山さんが作っているレトルトには、包装紙に工夫がされています。広げてみると、料理の説明はもちろんのこと、どうしてこの料理が食べられるようになったのかを記載していたり「へ〜そうだったのか!」という豆知識が書かれています。

例えば、どうして南アメリカの料理「ガンボ」にアフリカ原産のオクラが使用されているのか。一説によると奴隷制度があった頃、アフリカの奴隷と一緒にオクラが船に乗ってアメリカまで運ばれてきたからだそう。

 
 
 

料理にはそれぞれ作られてきた歴史や背景があって、それを紐解いていけば世界で起こっていること、戦争、奴隷問題、飢餓、環境問題なとが見えてくる。

その国の料理を食べることで世界を知ってもらいたかった。それが本山さんの伝えた想いでした。

 
 

後半は料理と旅の話を交えながら

個人的に一番ご飯が美味しかったペルーでの話を。美食の街、アレキパで食べた「アヒデガジーナ」がいまだに忘れられません。(これもレシピ本に載ってる!)

 
 
 
 

スペインに行ったら絶対食べたいパエリア、旅人に人気急上昇中のグルメ国ジョージア、女子旅にもぴったりなシンガポールでの屋台飯など、旅と食の話はつきません!

 
 

本山さんのお話を伺って感じたこと

旅に出て何か変わった?と聞かれることがありますが、大きく変わったことはありません。心配性な性格もさらにひどくなったかもしれません。でも、これは変わりました。

「無関心をやめて知ろうとすること」

旅に出る前なら、日本から遠く離れた国のことは興味がありませんでした。世界で起こっていることも、旅に出てから見方が変わりました。「日本じゃないから関係ないや」って思うことがなくなったような気がします。他人事じゃないなって。

旅を広めることは世界平和に繋がる。

なんか壮大な感じがするけれど、それが平和への一歩になるんじゃないかと思います。

情報を鵜呑みにするだけじゃなくて、自分の目で見ないと真実はわからない。そして、その真実をたくさんの人に知ってもらいたい。

本山さんは「食」を通して、TABIPPOは「旅」を通して世界のことをこれからも伝えていきたいと感じた2時間でした。

 
 

最後にはサイン会も

イベントの最後には、サイン会も実施しました。
 
 
あれ、なぜかライツ社の高野さんもサインを…?(しかも慣れてる。なんでや)
 
 
 
 
 
お越しいただいた皆さま、ありがとうございました!

 

「食」が世界を知るきっかけになったら

本山さんの穏やかで優しい笑顔の奥には、食を通して世界の平和を願う、熱い想いが隠されていました。世界を身近に感じながら、今晩は世界のレシピを食べてみませんか?

 

▼スーパーの食材で簡単に作れる!

全196ヵ国おうちで作れる世界のレシピ

 

▼レトルトはオンラインショップで

世界のごちそう博物館

 

次回は世界一周経験者が語り尽くす旅の話

12/4(火)には、同じく紀伊國屋書店新宿本店にて、全くタイプが異なる女性3名が旅の話を繰り広げます。

旅の質問会も実施するので 、「女性1人での旅ってどうなの?」「危険な目に合わなかったの?」などなど気になる質問にお答えします!

ぜひふらっと遊びに来てくださいね!

【12/4】世界一周をした女性3人がわいわい話す!死ぬまでにしたい絶景と美食を巡る旅

 

❏クラウドファンディングに挑戦中...!



年間200回以上イベントを開催している旅大学ですが、写真のクオリティをあげるべき新しいレンズを買おうと思ってます。ぜひワンコインから支援出来るのでぜひご協力ください...!何卒何卒

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初めての方へ:そもそも、旅大学って何ですか?

TABIPPO/旅大学が作っている、旅が好きな人たちが集まる場です。ゲストの方の旅の気づきから、色々な講座を開催してます。講師から何かを学ぶ事もありますし、参加者同士でも気づきをシェアする事もします。


大切にしている事は「コミュニティ」です。一方的に聞いている講義ではなく、皆さんと一緒に作り上げる空間を目指しております。ゲストの距離も近く、お客さん同士の距離も近くなるように設計しております。


初めて参加する方も、8割位なので気軽にお越し下さい。その日だけのイベントではなく、その後も続くコミュニティとなるようにしていこうと思っております。

❏「楽しさと学びについての考えるヒント」イベント400回、累計10000人に来てもらって思うこと。

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