時空を越えた1062日の旅の記録

7月2日にTABIPPO代々木オフィスで行われた旅大学、「美しくない世界の、優しくない人。」 1062日の旅の果てに、出会った世界。

1062日81カ国の世界一周をし、帰国した松谷一慶さんを講師にお呼びして旅中の話はもちろん旅にでるきっかけのエピソード、人生の転期など、様々なお話をして頂きました。

世界中を回り”それぞれの国の日常にお邪魔しにいった。”と言う松谷さん。その講義はまるで聞いてる私たちが松谷さんの旅にお邪魔するかのような感覚に陥るほど何かを感じ、魅了させられました。

初めての方へ:そもそも、旅大学とは?


旅大学は、「旅を学ぶ、旅から学ぶ」をコンセプトに、広い世界と新しい自分の発見が出来る授業に参加できる新しい形の学び場です。学びのスタイルは様々、教室の場所も様々。講義形式の授業やワークショップ、コミュニケーションのある交流会など、いろんな形式でゲスト講師と一緒に学ぶことができるのが特徴です。

そして、新しい学びの場である「旅大学」は旅を愛するたくさんの皆さんと一緒に作っていきたいと思っています。新しい時代が始まる時はいつだって新しい形の学び舎が創られています。そんな学びの場所を、そんな新しいコミュニティを、旅好きなみなさんと一緒に作れたら最高です。

年間80回近く行われているので、是非沢山参加して下さい!皆さんにとって新しいコミュニティとなれば嬉しいです。1回1回の講座を大切に、参加者のみなさんで密にコミュニケーションを取っていければと思います!

今回の講師の紹介


1984年生まれ。滋賀県出身。大学院を卒業後、外資製薬会社でがん領域の新薬開発に従事する。
2013年4月世界一周に出発。スペイン巡礼、キリマンジャロ登頂、アフリカ縦断、ブラジルW杯現地観戦、バーニングマン参戦、ロスで購入したバイクで6ヶ月かけての中米縦断、アメリカ横断、など、好きなことを好きなだけする1062日81ヶ国の旅から先日帰国。人と自然と音楽とお酒とお祭りと言葉とトライアスロンとバンジージャンプと甘いものとキリンとぶり大根と麻生久美子が好き。

今回の旅大学の概要と魅力

・トークを聞きながら、参加者も一緒に考えるスタイル

トーク中にゲストからお題を貰って、参加者でみんなで考えていくスタイルで進行します。トークライブ&プチワークショップのような形で参加型の時間にします。

・ゆったりとした雰囲気で進行します 

ゲストも参加者も気軽に飲み物を飲みながら進行をしようと思います。お酒も是非飲みながら、気楽な雰囲気でやりましょう!

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■トークテーマ
・うつりかわる世界

「旅をしていて面白いと思ったのは、時間と場所が同じように流れること。先月アジアにいて今月ヨーロッパにいて来月アフリカにいるというようなことが当たり前におこる。だから思考の変化の幅も大きくなって当然だと思う。」

そう話す松谷さん。松谷さんの目に映る世界はどのように変化していったのかを伺います。

・旅 × ○○

いろいろな旅のスタイルを試した松谷さんが、自身の経験をもとにその組み合わせ方や方法などを紹介します。

旅 × カメラ
旅 × バイク
旅 × キャンプ
旅 × 強盗
旅 × 世界 etc.

・問いと答え

「世界にでればすべての悩みは解決するんだと思っていた。でもどれだけ探しても答えは見つからなくて、世界に散らばっていたのは多くの問いかけだった。」

そう話す松谷さんが世界でであった問いかけを発表し、みんなで考えていきます。

今回の講義内容

講義の冒頭から始まる旅の終わり

『旅の話は時系列順』私の中にあった概念が崩れた。

“旅を何か美化してしまいそうだから100枚のスライドをバラバラのパズルのピースをつなげ合わせる様に話そうと思う"この言葉からは想像がつかない旅の話し方。始まりのスライドは1062日目。これからする旅の話の始まりが旅の終わり。最初から驚きと、いつも以上に先が気になる話し方に初めから聞き入ってしまいました。

知っているしんどさはしんどくない

キリマンジャロ5895mの登山。途中の景色はもちろん絶景。1週間かけて登る山だが、初めの5日間はピクニック気分で登りそこからは厳しい山となる。体調はしんどく、高山病にもなっていたため、ガイドさんに言ったら下山させられる環境にいたという。でも、だからこそ辞めたくなかったし頂上まで行こうと思う。そしてキリマンジャロ登頂後、ワイナプトシ6080mの山にも挑戦。

"何回繰り返してもしんどいことは変わらない。だけどこれは、一度知っているしんどさ。予想できるしんどさはそうでもない。一回経験することが大切。"

何も持たないほうが強い


旅に出て2年経った時ロサンゼルスにいた。手には100ドル。航空券も取れない状況でどこまでいけるのか、いけるところまで行ってみたいという気持ちで旅を続けることを決定。当時バイク旅をしていたのでバイクを売れば少しはお金になる、どうにかなると思ったという。

"お金がないのは不安だがたくさん持っていた時の方が、どうしようって気持ちが強くて、結局人って少ないことよりも減っていくっていう減少の方に感情が引っ張られやすい"

日本人がきっと感じることのない感情。きっと旅に出てたくさんの国に行って実感することもあると思うが、自分がその立場に立って感じることは少ないと思う。思わずなるほど、と。

965日目。何も持たないほうが強い。強盗にあって何も荷物がなく胸ポケットに現金、ポケットにiPad、パスポート、歯ブラシだけで生活をしていた。

しかし振り返ってみると出国して1日目のタイ、カオサンロード。旅を2年も続けて感じた感情とは裏腹、荷物は減らしに減らしそれでも重く、その重さは安心感へと繋がっていた。

出国前日にはシェアハウスのメンバーがパーティをしてくれた。家や日本を離れることに寂しさがあって、でもだからこそ頑張っていこうと思えた。"2年間くらいだけ会えなくなるくらい大丈夫”そう強がって話していたという。いざ外に出てみると寂しさがあまりなく、でも友達に会いたいとか家族に会いたいとすごい思っていた。

“世界一周に行ってしまうと物理的に会えないが日本にいて連絡が取れて会えるはずなのに会えないっていうのが一番寂しい。実現可能なのにできない時が一番寂しいのかなと感じました"

2年が過ぎた889日目。この頃になるとSNSに友達の投稿には松谷さん本人が存在しない日常が当たり前になっていた。"生きてはいるけど、みんなの世界から僕は死んだのかな"そう感じたという。

旅した3年は人生の数年間に紐付いていた


出国の7年前。先輩と遊びに行っていた時にトラックにはねられ、気づいた時には病院にいた。数日後には香川の四万十川で溺れ、意識もほぼないまま木に引っかかっていたところを助けてもらったという。この時に気付き今も思っていること。

”毎日楽しんでていつ死んでも後悔はしないと思っていたが、初めて生きたいと思った。未来に期待していて今も楽しいけどもっと楽しいことが未来には待っている。それをたどり寄せるために今の僕があるんじゃないか。そう思い始めてまっすぐに生き始めた”

講義を受けた今の気持ち

旅に出ると日本にいて感じられないような事に気付く事ができる。新たな自分と出会えたり、新たな価値観や文化に触れることができる。でもなぜか松谷さんのお話を聞いていると旅先で感じたあの感覚を思い出させてもらえるような時間でした。

冒頭にも書いたように松谷さんの旅にちょこっとお邪魔させてもらったかのように旅先で感じた事をまるで参加者全員で一緒に感じるかのように、日本にいながらたくさんの事を感じ考える。そんな素敵な空間でした。

今回のライターは...

19歳で初めて40日間の東南アジア一人旅に行き、旅の魅力に惹かれ2月に行われたTABIPPO2016の学生スタッフとして大阪で学生スタッフを経験。その後休学し2016年4月からTABIPPOインターンとしてジョイン。真っ白な人生に色をつけてる真っ最中

追加日程決定!

このイベントレポートも講義の一部にしか過ぎません。「美しくない世界の、優しくない人。」 1062日の旅の果てに、出会った世界。に参加し残りのピースを集めに来てください。

イベント詳細
日時    : 2016年10月16日(日) 16:00
教室    : TABIPPO代々木オフィス
講師    : 松谷 一慶
参加費  : 2,000円 (一般)
     : 1,500円 (学生)

イベントページ:http://tabi-daigaku.jp/lessons/255

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