僕らが旅で幸せを感じる理由とは

7/5に「旅は僕らを本当に幸せにするのか?」をテーマとした旅大学が代々木TABIPPOオフィスにて行われました。

みなさんはフィジーという国をご存知ですか?ブータンに変わり、今はこのフィジーが世界で最も幸福度が高いと言われているんです。一体それはなぜなのでしょうか?

100カ国の旅を終え、フィジーに移住したという永崎さんをゲストにお迎えし、フィジーの人たちが持っているという幸せの習慣についてお話しいただきました。

さらに、そこから旅と幸せとの結びつきについて考えた充実の2時間となりました。これを知れば、次から旅中の気づき、経験値が格段に上がること間違いありません。

それでは、どうぞ、お楽しみください!

今回のゲストは、このお二人! 

東京学芸大学在学中に欧州一周や世界一周の旅を経験。帰国後にTABIPPOを立ち上げ、それ以来代表を務める。卒業後は大手WEB広告代理店である株式会社オプトに入社、ソーシャルメディア関連事業の立ち上げに参画する。入社2年目からの最年少マネージャーの経験などを経て、2013年11月に退職。TABIPPOを法人化して創業を果たす。TABIPPOは「旅で世界を、もっと素敵に。」を理念として活動。日本最大の世界一周イベント「TABIPPO2015」や、日本最大の野外旅フェス「旅祭2015」などを主催。2014年には旅のモノづくりブランド「PAS-POL」を立ち上げ、旅に出たくなる手帳「絶景手帳2015」、ウユニ塩湖日本初の本格写真集「UYUNI iS YOU」、「絶景ポストカード」なども発売。観光庁が主催する第1回「若者旅行を応援する取り組み表彰」にて奨励賞を受賞。

「旅・教育・自由・幸せ」を人生のキーワードとして生きる旅幸家。2年2カ月間の世界一周後、世界幸福度ランキング一位(11年・14年)のフィジー共和国へ07年から移住し、現在10年目。現職は在フィジー語学学校(Free Bird Institute)のマネージャー。100カ国を旅した経験を活かし、内閣府国際交流事業「世界青年の船」「東南アジア青年の船」に教育ファシリテーターとして参画、日本の教育機関(小中高大)でゲスト講師として授業、教育企画の立案、スカイプ・コーチング、旅ライターとして執筆、などの活動もしており、フィジーと日本を行き来するデュアルライフを実践中。関心が強い分野は「留学」「海外就職」「海外移住」「難民支援」。1977年、大阪府生まれ。神戸大学経営学部卒業。一児の父。著書に「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」(いろは出版)

行ってみないとわからない!

清水「永崎さんはどういう経緯で世界一周をしたんですか?」

永崎「テレビで世界住みやすい国ランキングというものが放送されてたんです。そこでいろんな都市の名前が挙がっているのを見た時に、あれ?これって一体誰が決めてるんだろう?実際に行ってみないとわからないよな・・・よし、世界住みやすい国ランキングの自分版を作ろう!と思い立って、旅に出ました。」

「2年で80カ国。たくさんの国を周って良かったなって思う事は「どこの国出身ですか?」って聞いた時に、ほとんどの確率で行った事があるって言える事。その国に行った時の話をすると、親しみを持ってくれやすい。他の人よりも僕と近づきたいと思ってもらえる。旅に出てない時もこういう所でいろんな人とつながる事ができるって面白いよね。」

見るからにハッピーがあふれてる人

永崎さんは最終的に、フィジーを住みたい国として決定しました。

それはなぜだったのでしょうか

永崎「結論から言うと世界を周ったものの、日本より住みたい国はなかったんですよ。その後、世界青年の船に乗る機会があって、その時にフィジアン(フィジーの人たち)と出逢ったんです。その時の直感です。今まで出逢ったどの民族の人達と比べても彼らは見るからにハッピーだったんです。」

清水「世界一周中に決めたんじゃないんですね(笑)」

永崎「そう、人を先に見た。そこからフィジーって国について色々と調べていると、世界一幸福度が高い国だと知った。運良く、たまたま働き口があったんで、応募して受かったから移住したという感じなんです。」

———なんと、一度も訪れずに直感で移住を決断した永崎さん。

では、フィジアンたちの一体何が永崎さんの心を魅了したのでしょうか。

 

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フィジアン達が持つ4つの幸せの習慣

国民の93%が自分を幸せだと感じているというフィジー。

どうやらその理由は普段の考え方にあるようです。

1、物もお金も何でも「共有」する習慣

2、自分にも他人にも「テキトー」な習慣

3、どんな時も「現在フォーカス」する習慣

4、光の速さで「つながり」を作る習慣

永崎さん曰く「3番目の“今現在にフォーカスを置く”という能力がフィジアンは、ずば抜けてすごい」のだそう。

どれくらい凄いかというと、この前、南半球で過去最大級のサイクロンがフィジーを襲った時の事です。街全体が大洪水となり、車も家も水に沈んでしまっているという状況。

でもフィジアン達はその中でボディーサーフィンをして遊んでいたのだとか!

永崎「悩みというのは過去と未来にしか存在しないんですよ。今にフォーカスしている限り、悩みは生まれない。どんな時でも全力で今にフォーカスするフィジアン達は全然悩みがないんです。」

共有することで生まれる○○

清水「どんなものでも「共有」するという習慣は、どういう意識から起こっている事なんでしょう?」

永崎「人はどんな時に幸せを感じるかと言う事について、よく言われるのが“人から必要とされている時”という答え。共有する物があるって事は、人から必要とされている事。だから共有という習慣を繰り返していたら、自分の存在意義を感じられる。幸せだって感じられる瞬間が増えるという事なんだよね。今の若者は、上の世代の人から車も家も買わない事について非難される事が多いんだって。

でも、若者の感覚としてはカーシェアリングで良いし、シェアハウスで良いと思っている。そっちの方がコミュニケーションが生まれるし魅力があると感じている。これはとてもフィジアン達の感覚と似ているし、幸福学の事実に基づいている事。

物は人を幸せにしない。経験とかコミュニケーションとか繋がりに価値を置く事が常識になってきてるんだ。」

清水「なんでフィジアン達はその感覚がずば抜けているんでしょう?」

永崎「もともと日本も繋がりを重視している国だったと思うんだよね。でも、物に走ってそっちに価値の重きを置いてしまった日本と、昔からそのままの感覚を持ち続けているフィジー、という事なんだと思う。」

世界一周中に考えた“幸せの条件”

清水「僕は、何か大きい夢を探しに旅に出たんです。実は就活で挫折した経験があって。面接で隣の人が○○をして日本を変えたいんです、とか言ってるのを聞いて、すごいな、って。僕もそういうでっかい夢を見つけたいと思った。結局、でっかい夢は見つからなかったんだけど、一つだけわかった事がある。

それは、やりたい事をやった方が良い、という事。

世界を旅していく中で、やりたい事をやれない人たちがいっぱいいるなって事を知ってしまったんです。

例えばインドのカースト制度の下の方の人。

“大学に行きたい”“字が読めるようになりたい”そういう事が本当に夢で終わっちゃうような人たちと出逢いました。でも、その人たちが不幸だと思っているかというと必ずしもそうじゃない。むしろ、とても幸せそうだったんです。

それを知った時に、ふと日本の山手線に乗ってるサラリーマン達の顔が浮かんで来ました。あのあまりハッピーじゃない感じ・・・。日本は裕福じゃなくても義務教育があって、すごくやりたい事がやれる国だと思うのに何でこんなに幸せを感じている人が少ないんでしょうね。」

永崎「選択肢の多さって、僕はかなり幸福度と関わっていると思うんだ。”ジャムの法則”っていうのがあってね。6種類のジャムと30種類のジャムを売ってる店では、どっちの店で購入した方がお客さんの満足度が高いかっていうのを調べてみた実験があるんだけど、その結果、実は6種類のジャムを売ってる店で購入したお客さんの方が満足度が高いって事が分かったんだ。

やっぱりあっちにすれば良かったっていう後悔がなかったりするからさ。選択肢を極限まで減らしていけば、主観的満足度が上がりやすくなる場合もあるってこと。さっきのインドの子達の例も、人生の選択肢が1、2個しかなかったのなら、逆にそういう後悔をしなくて済んでいるのかもしれない。

これからは選択肢が山のように増えてくる時代。

昔は大学行って就職して出世して結婚して家建てて老後は年金で生きて行く・・・とか、そういうのが幸せだと言われていたけど今はそうじゃない。

選択肢が山ほどある。

その膨大な選択肢の中から「自分はコレとコレ」ってしっかり選べる軸を持っていないと、なかなかハッピーにはなって行きにくいんじゃないかな」

幸せの条件としての“寛容度”

もう一つ、幸せの条件として上がったのが“寛容度”の高さ。実は日本はとても寛容度が低い国なのだそう。その基準は“不倫”とか“同性愛”に対して受け入れられるかどうか、という事でわかるのだそうです。

永崎「怒りという感情がどこから来るのかというと、自分ルールを他人が破った時に生まれるんだよね。相手が○○だった時に許せるか許せないかっていうね。だから、その自分ルールというものの枠が大きければ大きいほど怒る事も減っていくよね。それが寛容度が高いということ。」

清水「僕はその寛容度の枠を広げるのには、旅が良いと思っていて。旅をしていると、本当に日本の当たり前って当たり前じゃないなって感じるんです。日本は島国だし、出国率も年に14%しかない。

そうすると、どうしても違う人種とか違った価値観に触れる機会がないんですよね。いろんな違いを見ていかないと、多様性を受け入れるも受け入れないも考えられないと思うんです。旅人はそういった意味で、その違いに対して敏感だし、受け入れる機会が沢山ある。」

楽しい・嬉しいの金額

永崎「もし自分の中のポジティブな感情(嬉しい、楽しい、好きetc・・・)を10年間、他の誰かに貸し出さないといけないとしたら、いくらで貸しますか?」

———さあ、ちょっと考えてみてください。

いくらで貸しますか?

あなたの中には、10年間マイナスの感情(嫌い、辛い、死にたい、殺したいetc・・・)だけが残ります。

永崎「この答えとして良く言われるのは、1億とか10億とかという答え。何が言いたいかと言うとね・・・僕らはすでに億万長者なんだよって事。僕らには、すでにその価値があるんだよという事。当たり前だと思っている事に“慣れ”てしまうとなかなか幸せを感じにくかったりするんだ。

旅って非日常の連続。

宿でシャワーが水しか出ないとか、街で拳銃持ってる人がいるとか、マラリアにかかって死にそうになるとか。当たり前の事が当たり前じゃないって感じることが増える。」

清水「非日常のスパイスがあることで、今ある幸せに慣れてしまわずに、どう感じていくかって事。それによって幸せを感じやすくなれるって事ですね」

永崎「そうそう、そうすると幸せのハードルがぐっと下がるんだよね。旅はそういう事にも気づかせてくれる。」

旅の中の、この感覚をつかんでほしい!

永崎「ハーバードの研究でね、「幸せ=愛」という研究結果が出たんだけど、ちょっと考えて見て。“愛”の反対は“無関心”ってよく言われるよね。その“無関心”の反対は“関心”でしょ?ということは

幸せ=関心

って事になるんだよね。旅って“関心”のかたまりだと思う。関心ごとの領域がすっごい広がる。この関心の幅が広がるほど愛に溢れてくるし、それが幸せにつながっていくんだ。この感覚をぜひ体験してほしい。だから、もっともっとみんなにも旅をして欲しいと思うんだ。」

今日の気づき

聞いていると、旅に出た時のワクワク感がよみがえってきました。確かに旅は興味・関心のかたまり!好奇心が刺激されて、自らの五感を使って、いろんな人・景色・価値観に触れる。そして心が動き、実感として、世界を感じる事ができる。

それを誰かに伝えたい・何かをしたいと次につながっていき、自分の生き方を作っていく。同時にそれは幸せについて考える事になっているんですね。

わー!旅したくなってきたー!

とりあえず、今一番行ってみたいところは・・・やっぱりフィジーかな(^-^)

以上!レポートは、あやでした。

言葉とココロ"が人生のテーマ。大学で心理学を学びつつ、旅と演技の楽しさに目覚める。心理士資格取得後、大河ドラマや舞台・映画に出演する一方、年間公演200回以上の全国巡業劇団メンバーとして"旅人"と"役者"の両立も経験。セリフだけでなく、自分の言葉でも想いを伝えていきたいと考えコピーライターの修行を始める。「相手に伝わらなければ思ってないのと同じこと」先輩役者の言葉を胸に、これからも"言葉とココロ"を追求していく。
出演情報&旅ブログ→http://www.ayalog.net

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