世界を巡る女子2人が「旅してブログを書いた先に見えた世界」とは

5月22日に開催された旅大学。今回の登壇者は旅ブロガー華やかな女性2人です。

Pinterest Japanのコミュニティマネージャーでコラムニストでもある松澤亜美さんをメインスピーカーに、「ViVi」「JJ」「non-no」など読者モデルの経歴をを持つ渡辺友布子さんをゲストスピーカーとして迎えます。

初心者から上級者まで、今すぐにでもブログを始めたくなるような興味深い情報がたくさんの充実の講義となりました。

初めての方へ:そもそも、旅大学とは?

旅大学は、「旅を学ぶ、旅から学ぶ」をコンセプトに、広い世界と新しい自分の発見が出来る授業に参加できる新しい形の学び場です。学びのスタイルは様々、教室の場所も様々。講義形式の授業やワークショップ、コミュニケーションのある交流会など、いろんな形式でゲスト講師と一緒に学ぶことができるのが特徴です。

そして、新しい学びの場である「旅大学」は旅を愛するたくさんの皆さんと一緒に作っていきたいと思っています。新しい時代が始まる時はいつだって新しい形の学び舎が創られています。そんな学びの場所を、そんな新しいコミュニティを、旅好きなみなさんと一緒に作れたら最高です。

年間80回近く行われているので、是非沢山参加して下さい!皆さんにとって新しいコミュニティとなれば嬉しいです。1回1回の講座を大切に、参加者のみなさんで密にコミュニケーションを取っていければと思います!

8割以上の方が1人で参加をされるので、是非気軽に来て下さい!そして、旅大学のコミュニティを通じて世の中をもっともっと素敵にして行きましょう!

今回のゲストは・・・

メインスピーカー

Pinterest Japanのコミュニティマネージャー、トラベルコラムニスト、LunchTrip共同代表。早稲田大学を卒業後、大手メーカーにて海外工場コンサルタント・事業企画、貿易を担当。その後、パリのParsons The New School for Designへの短期留学や、日本ファッションウィーク推進機構を経て、旅ブロガーとして世界を旅しながらHuffington Post、EU MAG、繊研新聞社などにコラムを掲載する傍ら、国土交通省通訳案内士として外国人を日本を案内。2014年9月よりPinterest Japanコミュニティマネージャーを務める。2016年3月からはJ-wave Tokyo Morning Radioでもトレンドのコーナーを担当。

Blog FashionFlight http://fashionflight-ami.blogspot.com

instagram @amiiii0624/

特別ゲスト

17歳から読者モデルとして「ViVi」「JJ」「non-no」など多数女性誌に出演。MBSラジオパーソナリティとしてレギュラー出演。大学卒業後、化粧品会社勤務を経て、フリーに転身し、ヨガインストラクターを務める傍ら、トラベルブロガーとして世界中を飛び回る。過去渡航した国は50カ国以上。ハワイ留学経験有り。現在は拠点をロサンゼルスに移し、東京と行き来してデュアルライフを送る。

Blog “Life is a journey” http://ameblo.jp/yuko-watanabe

instagram @watanabe_yuko

Twitter @watanabe_yuko

今回の旅大学の概要と魅力

初めに:ブログを始めたキッカケは?

旅の情報を周りに共有したい、誰かに認められたい、お金を稼いでみたい。等々あると思います。ブログを始めたキッカケについて、伺います。

人気の記事から探る、書く際のポイント

過去に人気のあった記事から、共通点について探って行きます。どんな事が大切でいい記事は作られていくのでしょうか?他のブロガーの方の記事も見ながら、議論をしていきます。今回のイベントの一番のポイントです!

自分の得意な事を明確に?

一口にブログと言っても、沢山の形式/方向性のブログがあります。自分はどんなブログがいいのか?その探り方について深堀ます。ゲストの2人が現在のスタイルに至るまでの過程について聞き出します。

旅してブログを書いた先に見えた世界とは?

ブログを書き続けた結果、どんなキャリアがあるのでしょうか?ブログがキッカケで出来た仕事とは?ブログの先にある世界について聞いて見ます。

気軽に質問を出来るゆったりとしたスタイル

当日のイベントの雰囲気は、固いものでは無く、ゲストハウスにいるようなゆったりした時間が流れるようにします。是非、当日も沢山意見が出るような雰囲気に致します。

 

▼講義内容レポート

旅ブロガーになったきっかけは?

渡辺さん(以下敬称略):私は学生時代にブログを日記として書き始めました。当時から旅行が好きで、旅関連の記事を書いてたところ、読者の人から「旅ブロガーですね」と評価を受けるようになりました。

松澤さん(以下敬称略):私は少し変わっていて、大学で1年間アメリカに留学をしたときに「海外の奥地を知りたい」と思うようになったのがもともとのきっかけです。新卒で、入社2年目から海外出張のある縫製工場のコンサルタント会社に就職しました。

そこで3ヶ月に1度、2週間程度、中国やインドへの出張を経験しました。現地で、同世代の女性が朝から晩まで働いている過酷な現状を目の当たりにして、「見てきたことを伝えたい」と思うようになり、ブログを始めました。

本格的に書くようになったのは大学時代の先生から、「ブログを書くならもう一歩真面目に書くと面白いよ」と言われてからです。1つのキーワードを深く掘り下げることも今は簡単な時代ですよね。

渡辺:今はツイッターやインスタとさまざまな媒体もあるし、ブログでもまずは「気軽に始めること」が重要ですよね。慣れてきたら使い分けをすればいいと思います。

松澤:そうそう、気軽にやることは大事。あとは投稿しない期間が長くても引けを感じないこと。私たちもマメではないし、完璧を求めなくていいんです。

人気記事とはどのようなものか?

松澤:私は海外の人にも読んでもらいたいので、日本語と英語両方で書いています。ブログの媒体は「ワードプレス」に書いています。

私のブログの人気記事は「ランチは10分、でも17時にはビル全館消灯。『ここはまるで天国のよう』」です。

photo by ami-go-trip.com

松澤:もともと政府観光局からサーモンの養殖の紹介をしてほしいとのことで、お仕事の依頼を受けました。

実際に現地に行ってみて、ノルウェーの人の働き方に興味が湧き、訪問した会社の人にインタビューをしました。

男性も子育てに積極的で、働き手が足りていないことから女性も男性並に働いている。そのため、朝8時から出社し15時には退社するワークスタイルが主流になったそうです。

photo by ami-go-trip.com

松澤:この記事をハフィントンポストに掲載したところ、2,000シェアくらいされてとても反響が大きかったです。

実際に現地に行ってインタビューしてみたり、人があまりやっていないことをやると反応がいいですね。

渡辺:私は国内層に向けて書いているので、アメブロを使っています。その中でもホノルルマラソンや世界一周の記事は人気でした。

Honolulu Marathon2014【結果報告】」「世界一周旅行の夢、叶えます

photo by yuko-watanabe

渡辺:みんなが1度は経験してみたいことを記事にして、興味を持ってもらい、読者の行動のヒントになればと思っています。あとは自分の備忘録としても書いています。

旅をしていて大変なことは?

松澤:旅行中にソーシャルにアップし続けることです。ホテルに着くのが夜10時という日でも、私はその日のうちにブログを書きたいので、寝るのが深夜2時になったりして…。翌朝6時には出発というような過密なスケジュールも中にはあります。だからこそ完璧じゃなくていいと考えて、感覚でやっているところもあります。

渡辺:旅ブロガー・カメラマン・モデルと1人でこなさなければいけないことは大変だよね。

松澤:本当にそう。プレスツアーはハードスケジュールが多いため、体力マネジメントができることも旅ブロガーの必須条件です。体力管理ができて初めて旅ブロガーを名乗れると思います。またツアーを共にする、自分とは違う年齢層の方に合わせることも、その後のいい関係作りには大切になってきます。いろんな世代の人と一緒に旅行ができれば、いろいろな国の人とも上手くやっていけると思います。順応性は大事です。

渡辺:そうですね。順応性といえば、旅行先の環境に慣れることも重要です。「どこでも寝れる」「身支度に時間をかけないこと」とかですね。男性だとそんなことはないと思いますが、女性だと髪を乾かすのにも時間がかかるし。そのために私は髪を切りました。

松澤:そうだったんだ!(笑)あとはなるべく現地に馴染むことを心がけたほうがいいですね。格好も周りに合わせること。日本の常識と海外の常識は違うことを前提として、分からなければ、「何でこうなの?」と現地の人に質問をしていいと思います。

渡辺:旅行先ではあまり着飾らないことですよね。あとよく聞かれる語学はそこまで重要ではなくて、「旅が好き」という気持ちがあればどうにかなるものだったりします。ジェスチャーでも十分通じることもありますし。

旅ブロガーになって変わったことは?

渡辺:私の場合は政府観光局や航空会社が主催するプレスツアーに参加する機会ができました。

また大手旅行会社のJTBのパンフレットやポスターに起用していただいて、かれこれ3年目ぐらいになります。これもモデルというよりかは旅好きが高じてという感じです。

松澤:私は退職後、パリのサマースクールに通っていた時に、道行く人に声をかけてストリートスナップを撮って発信をしていました。

最初はお金にもならなかったんですが、半年くらい続けていたところ、繊研新聞から「日本の洋服が世界でどのように着られているか調べて欲しい」と、コラム執筆の依頼を受けました。

日本では紙媒体が評価を受けるので、そこからライターの仕事がくるようになりました。

松澤:しっかりしたところだと、EU欧州連合のWEBマガジン。月1のコラム連載の依頼です。そこでWEBマガジンの立ち上げにも関わりました。

このような活動やLinkedInに英文レジュメを載せていたところ、Pinterestから「コミュニティマネージャーをやってみないか?」という仕事の依頼がきました。

Pinterest内のファッションコミュニティを広めるという趣旨で、「それは楽しそうだな」と思い、フリーランスと言いながらも、会社の中で自分の力を試せるいい機会だと思いジョインしました。

松澤:また知り合いの紹介で、別所哲也さんがナビゲーターを務めるJ-WAVEのTOKYO MORNIG RADIOでトレンドについて話すコーナーに月1回出演することになりました。

ブログを始めたことから全部が繋がっていって、予想外の人生となりました。みなさんのこれからも楽しみですね!

私たちの注目するブロガーは?

松澤:私はちょうど今、自分のブログのデザインを変えようと思っていて、その参考に海外のブロガートップ10を見ました。

英語は世界中から読まれるから、ほとんどがアメリカ人男性。その中でも私が注目しているのが、「the blonde abroad」です。

photo by theblondeabroad.com

松澤:トップに動画を貼っていてキャッチー。読者にとってわかり易い記事と綺麗な写真に目を惹かれます。この子は欧米のブロンドガールを演じていて、「この人は、こんな人なんだな」というのが、サイトを見れば一目瞭然です。

Pinterestのコミュニティマネージャーをやっていて、日本のブログをたくさん見てきましたが、海外とのレベルの違いは歴然です。日本のものはドイツのコミュニティマネジャーから「15年前のブログ?」と言われるほど。

彼女のサイトは写真が綺麗でテーマが統一されています。それが世界のスタンダードで、これくらいのレベルの旅ブロガーになるのを目標にしています。

渡辺:私がオススメするのはLA出身の夫婦で、世界一周をしているブログです。旦那さんの手を引いてる写真がとっても綺麗。

私も世界一周の時にこれを真似したけど、難しかったです。(笑)

photo by yuko-watanabe

松澤:写真を撮るときは何か自分のシグネチャールック、決めポーズがあると面白いですよね。

ブログを始める最初の5ステップ

渡辺:まずはブログのサービスを決めること。自分はどのようにして発信していきたいか、海外へも向けてなのか、国内だけなのか「何が理想か」決めてからサービスを決めるといいと思います。

松澤:あとプロフィールページの写真がしっかりしていると、相手に本気なのが伝わるし、信頼性が増します。私は友人のカメラマンに練習がてら撮ってもらいました。

渡辺:その1枚で人となりが分かるといいですね。あと名刺をつくることは日本だけで、アメリカではあまりしませんね。

松澤:でもはっきりとトラベルブロガーとして名刺に書いてあると、何かの時に「この人に頼もう」と思われます。ちょうどハワイに行く時に、旅行代理店がやっているキャンペーンとリンクしそうなことに気づき、旅費を一部出してもらいました。本気の名刺を作っておくことは大事なのかなと思います。

渡辺:あとはソーシャルページを公開すること。「この人ってどんな人だろう」っていうのが、投稿や友達を見れば一発で分かります。

松澤:今はブログと連携して、SNSに投稿できるアプリもあります。1つ基盤を作っておいて、指定した時間にSNSへ自動投稿してくれる「Buffer」や、ヤフーの「my Things」など活用して、シェアをすると読んでくれる人も増えます。

松澤:自分がどういうタイプのブロガーになりたいかにもよると思います。アフィリエイトで稼ぎたいのか。私は自分の文章をちゃんと読んでもらって、共感する人と仕事ができたら楽しいなと考えています。そのためには、まずは友達に認識してもらうことも大事かなと思います。

渡辺:そして最後に理解を深めるということで、情報収集をしつつ、こう言ったリアルな場を設けることが大事ですよね。

トラベルブロガーとしての夢は?

松澤:私は本を書きたいと思っています。オーストラリアのブロガーが以前本を出版していました。あと日本の良さを海外に広める仕事もしたいです。もともと学生時代に通訳案内士の資格を取ったんですが、これからはブログを通して海外の人に日本の美味しい食べ物や風景を広めていけるような活動をしていきたいと思っています。

渡辺:私は夢を叶え続けていて、ハワイに移住することも2年前の留学で実現させました。あと世界一周はずっとやりたいと思っていたので、結婚前、去年の夏にヨーロッパ中心でしたが達成しました。あとは南米を見てみたいと思っています。常に人生の目標設定をしています。いつまでに達成しようというビジョンを描いていた方が叶いやすいです。

松澤:そうそう、まずは自分のアイディアを口に出すことで周りが働きかけてくれることがあります。

渡辺:言霊ですね!

 

「とにかくやってみよう」と決意すること

イベントに参加をして、日本を代表する画家、岡本太郎の言葉を思い出しました。

『画家にしても、才能があるから絵を描いているんだとか、情熱があるから行動できるんだとか人は言うが、そうじゃない。逆だ。何かをやろうと決意するから意志もエネルギーも吹き出してくる。何も行動しないでいては意志なんてものありゃしない。』

今回会場にはブログ初心者やこれから始める方が多く、「まずは気軽にやってみること」「完璧を求めないこと」この言葉が何度も使われていました。

プロとアマチュアの境界線はどこにあるのか。それがなくなってきている今日だからこそ、機会は等しく私たちに与えられています。

失敗を恐れず、まず始めてみる。失敗を糧にして決意を強固にしていく。勇気のある2人の登壇者から、ガツンと背中を蹴られたような気がします。

 

文・写真:田倉優子