世界中の子供にダンスを教える旅がぼくを変えた「好きなコトをして過ごす人生学」

5月8日の旅大学は、高円寺のSmile Earthにて開催されました。

旅好きが集まる賑やかな店内で、一際あたたかなオーラ放つ男性が今回の登壇者、中込孝規さんです。

「世界中の子供たちにダンスを教える」ことをテーマに、各国を巡った彼が日本に持ち帰った人生学とはどのようなものなのでしょうか。

■初めての方へ:そもそも、旅大学とは?

旅大学は、「旅を学ぶ、旅から学ぶ」をコンセプトに、広い世界と新しい自分の発見が出来る授業に参加できる新しい形の学び場です。学びのスタイルは様々、教室の場所も様々。講義形式の授業やワークショップ、コミュニケーションのある交流会など、いろんな形式でゲスト講師と一緒に学ぶことができるのが特徴です。そして、新しい学びの場である「旅大学」は旅を愛するたくさんの皆さんと一緒に作っていきたいと思っています。新しい時代が始まる時はいつだって新しい形の学び舎が創られています。そんな学びの場所を、そんな新しいコミュニティを、旅好きなみなさんと一緒に作れたら最高です。

年間80回近く行われているので、是非沢山参加して下さい!皆さんにとって新しいコミュニティとなれば嬉しいです。1回1回の講座を大切に、参加者のみなさんで密にコミュニケーションを取っていければと思います!

8割以上の方が1人で参加をされるので、是非気軽に来て下さい!そして、旅大学のコミュニティを通じて世の中をもっともっと素敵にして行きましょう!

■今回の講師は・・・

1988年生まれ。ダンサー。早稲田大学卒。学生時代は、キッズダンススクール講師として活動。大学卒業後は、教育系企業ベネッセコーポレーションにて小学生向け事業に4年間従事。その後夢を叶えるために会社を退職し、世界中の子どもたちにダンスを教えながらの世界一周を決行。
世界18カ国57都市を1年半で周り、滞在中にアフリカに半年間滞在し、数多くのダンスワークショップを開催。ラオス・ルアンパバーン国際映画祭、ジンバブエ・ハラレ国際芸術祭(HIFA)など国際的なイベントにもダンサーとして出演した。
 2015年11月に帰国し、現在は「ダンスを通じて子どもたちの可能性・世界を広げたい」という想いから日本全国でダンスのワークショップやトークイベントを開催している。

 

▼講義内容レポート

世界一周前:行動力がなかった僕がなぜ世界一周に出たのか?

アフリカで友達になったミュージシャンから貰ったと言うカラフルな衣装に袖を通し、約2時間、熱のこもった講演をしてくれた中込さん。

はじめに、コンプレックスの塊だったという子供時代を赤裸々に話してくれました。

小学校当時、模試で全国上位になるほど勉強ができ、周りから一目置かれる存在だったと言います。

しかし中込さんは自身を「世界一周に行くような子供ではなかった。優秀なことを鼻に掛ける、典型的な嫌なヤツだった」と言います。

実際のところ内心は劣等感だらけ、自分よりさらに優秀な兄と比較をしては落ち込んでいたと言います。

中学から付属校に入学し高校へと進学。高校では周りからの理解が得られず、陰湿ないじめを受けていたことを話してくれました。

多感な時期に追った傷は深く、大学進学後も人を信じられない時期が続いたと言います。

ダンスを通じて人と繋がり、活路を見いだす

高校から兄の影響でダンスを始めたと言う中込さん。大学でダンスサークルに入り、自身に転機が訪れます。

ダンスを通じ自己表現ができるようになり、徐々に心の許せる仲間ができていきます。

大学時代に掲げた3つの夢

そんな当時、掲げていた目標を中込さんは話してくれました。

それは、①起業する②本を出す③世界一周をすること。

起業は夢を語りながら働いていた父の影響で、本を出すことは辛い時に本に助けられた経験から、世界一周は一生のうちに世界をみたいという探究心があったからだと言います。

「いつか」できればと思っていたこの目標が、のちに中込さんの進路を大きく変える結果となります。

社会人3年目で見つけた「生きている実感」

大学を卒業した後はベネッセコーポレーションにてマーケティングの仕事に就きます。

社会人3年目で忙しい毎日を過ごしていた頃、知り合いに「学校のホームルームで子供たちにダンスを教えてみないか?」との誘いに二つ返事をします。

その時の子供たちとの触れ合いで今までに感じたことのない充実感を得ます。そこで中込さんは、自分が本当に欲しているものに気がつきます。

またやりたいことをやっている仲間にも背中を押されたと言います。

この出会いのおかげで「いつか」と考えていた夢を「現実のものにしよう」という力が、少しずつ自分の中に生まれていきます。

その後、子供向けのダンススクールの開講や世界一周トークイベントの開催をし、以前からは想像できないほど活動的になっていった中込さん。

そして4年間勤めていた会社を退職し、2014年4月、世界一周へと旅立ちます。

世界一周中:世界中の子供にダンスを教える旅が自分を変えた

1年半をかけ世界一周をした中込さんですが、人との出会いを大切にしたいという思いから、期間やルートを大幅に変更したそうです。

そんな多くの出会いの中から、自身の考えを変えたいくつかの体験を紹介してくれました。

「重要なのは語学ではなく、相手を尊敬する姿勢」

大学時代TOEICで学年最下位を取った苦い経験から、まずは苦手克服とセブに語学留学をします。

そこで「もっと早いうちにやりたいことをやっていれば良かった」と、学校の先生に胸の内を話したところ、

It will come in perfect time!(全ては適切なときにやってくる)

と声をかけられたそうです。その言葉のおかげで「これが自分のタイミングだったんだ」と思うことができ、焦りが消えたと言います。

入学当初こそ一番下のクラスからスタートをしますが、1ヶ月を過ぎる頃には少しずつ英語に対しての苦手意識がなくなったそうです。

この留学が基礎となり、のちにMIT(マサチューセッツ工科大学)で講演をするに至りますが、「重要なのは語学力ではない」と中込さんは語ります。

それは、旅の途中の英語を全く話せないベトナム人と出会いがきっかけだと言います。出会った直後に意気投合し、翌日までお互いが英語を話していないことに気付かなかったそうです。

そこで「お互いを尊敬する気持ちが何よりも大事」だと感じたと言います。

広がる縁のバトン

旅先では、出国前に知り合った海外青年協力隊の方を皮切りに、さまざまな人との縁が広がります。

そのバトンが大使館主催のイベント出演や、学校行事への参加へと繋がっていきます。人との縁が広がりを見せ、中込さんの旅は充実をしていきます。

現地の子供たちとの触れ合いで丸腰の自分になる

講演中に自身のダンス動画をたくさん見せてくれた中込さん。言葉では表現できない思いがそこにはありました。

学校朝礼、何千人もの子供の前でダンスを披露したり、知り合った現地の人と即興でダンスバトルをしたり、毎日がとても充実していたと言います。

ダンスを教えた人数は重要ではなく、まずは近くの人を笑顔にすることが大事だと強く感じたそうです。

世界一周後:好きなことをして生きていく

最後に中込さんはこれからの夢を語ってくれました。

それは子供たちの可能性を広げる活動を続けること。そしてやりたいことがある人を支援することだと言います。

「好きなことをやる上で大事なのが、才能や得意・不得意で物事を考えないこと」

「会社員でも少しずつ自分の好きなことへの時間をつくっていき、それを口に出して賛同してくれる仲間を持つこと」

「好きなことをやっている人が魅力的で、そう言った人に人が集まる。好きなことをやっている自分を認めてあげる」

ダンスを教えながら世界一周した体験で得たことを忘れずに、これからも活動を続けていきたいと言う中込さん。

28歳と若く、まだまだ模索を続け、新しい自分と出会いながら完成へと歩みを進めるその姿はとても輝いています。

 

文・写真:田倉優子

次回イベントも決定!!

2016年10月からまたアフリカ大陸に渡る中込さんの出国前の東京公演が決まりました。是非会場に遊びに来てください!

イベント詳細

日時    : 2016年09月17日(土) 16:00
教室    : TABIPPO代々木オフィス
定員    : 30名限定
講師    : 中込 孝規
参加費    : 2,500円 (一般)
     : 1,500円 (学生)
イベントページ :http://tabi-daigaku.jp/lessons/251